債権さいけん)」「債務さいむ)」という言葉を時々聞くことがあるかと思います。一般的には、お金の貸し借りを指すものというイメージがあるでしょう。

その場合は、お金を貸している方が「債権者」、借りている方が「債務者」です。

 

もちろん、一般的にはこのケースで使われることが多い言葉ではあるのですが、法律的には実はお金の貸し借りだけが債権債務の関係ではありません

 

例えば、電車に乗る機会があるかと思いますが、この関係でも債権債務は成立しています。少し、考えてみましょう。

 

鉄道会社が乗客に対して持つ債権は、「目的地までの運賃を支払ってもらうこと」です。

 

逆に乗客が鉄道会社に対して持つ債権は、「安全に(時間通りに)目的地まで送り届けてもらうこと」です。

 

これらを入れ替えるとそれぞれ「債務」になります。

乗客は鉄道会社に「運賃を支払う」債務を負っていて、鉄道会社は乗客に「安全に(時間通りに)目的地まで送り届ける」債務を負っていることになるわけです。

 

このように考えると、日常的にも飲食店での食事にも債権債務がありますし、洋服を買いに行った場合にも債権債務は存在することになります。

今回は、法律用語解説をしてみました。深く学ぶと、債権債務があるからそこにどんな責任追及権があるのか、といったことが出てくるのですがそこまでは踏み込みませんので、ご興味のある方は勉強されてはいかがでしょうか。




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