遺産分割

2016年01月18日

遺言書~スムーズな相続のために

 罵声が飛び交い犬も食わない初老から中年の兄弟げんかをドアのすきまから市原悦子扮する家政婦が覗きみるドラマのような相続争はフィクションでありテレビの中だけのもの、もしくは資産家だけのものではありません

 

 遺産分割協議は、各相続人の思惑や利害が複雑に絡んできます。私の経験から言うと、ドラマのような隠し子や前妻の子、普段仲が悪い兄弟間で協議がこじれるケースももちろんありますが、日ごろ仲良くしている兄弟姉妹間でも遺産協議がこじれ、以後兄弟間が疎遠になるケースも少なくありません。

 

 我が家では、母から生命をもらってうまれてきた子供に父が名前を与えます。もちろん、名前は誰が決めるかは各家庭でそれぞれだと思いますが、生命と名前は子供への初めてのプレゼントだと思います。反対に最後のプレゼントとなるのが遺産ではないでしょうか。

しかし、残った財産は貴方たちへのプレゼントだから好きなようにわけなさいといえば、おやつの取り合いでケンカをする子供のようなことをはじめる可能性もあります。

大人でしょ?と言っても、事はお金です。学費やローンを抱え生活のかかった相続人は少しでも多く得たいと考えるものです。

 また、全てが現金など換金性の高い資産なら分けやすいのですが、不動産など換金性の低い資産があると、とたんに分けにくくなるものです。そうなると、子供のおやつのケンカのように「私、チョコレート(現金)がいい。」「私もチョコレート(現金)のほうがいい。」なんてことにもなりかねません。

 あらかじめ、遺言書を作成して、子供たちに分け与える資産を指定するのです。遺言書は法的に強制力を持っているので(遺留分など全てが希望通りになるわけではない)、子供たちは従わなければなりません。チョコレートがいいとか言うことができないということです。

そこで登場するのが遺言書です。子供のおやつの取り合いでは、これが貴方のおやつですよと決めてあげれば解決です。相続においてもこれが貴方の取り分ですよと指定するほうが、兄弟間のもめ事は少なくなると思います。

自分の死後、自分の子供たちの関係がぎくしゃくするのを喜ばしいと思う方は少ないはずです。そうならないために、遺言書を活用するのも一つの手段です。

 

 他にも、子供がいない場合は兄弟姉妹が遺産を相続することになりますが、自分の兄弟とはもう疎遠になっていて、親密な付き合いがないとします。その兄弟よりは、血縁関係はないけれどお世話になっているあの人に財産を一部でも残したいと思ったら、、、

 相続人の一人に認知症によって判断能力が低下している人がいる場合にも、遺言書があることで、その後の手続きがスムーズに進むケースがあります。

 

 自分が亡くなった後のことではありますが、自分の子供たちや親せきにいらぬ苦労は掛けたくないものです。それを防ぐために遺言書はとても有効なものです。
どこどこのNPO法人に寄付したいというのも遺言書がなければ実現は難しいでしょう。

 財産の多い・少ないにかかわらず、思うところがある方は一度遺言書を検討してみるものいいかもしれません。

 

次回は 遺言書の作成について書こうと思います。

 

                      北摂みらい司法書士事務所 光田 正子

 

 

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